違法薬物は、一度使うと全部犯罪なので一緒くたに語られていますが、
アルコール・薬物・ギャンブルなど依存症になるまでには段階があります。
本当は、依存症になる手前で回復支援につながるようになってほしいのです。

依存症って?

依存症って何?

「依存」する対象は様々ですが、特定の物質や行為を「やめたくても、やめられない」状態を、「依存症」といいます。
依存症になると、本人や家族が苦痛を感じたり、生活に困りごとが生じたりすることがあります。

代表例
●アルコール ●薬物 ●ギャンブル等
※医学的定義では、ある特定の「物質の使用」に関して「やめたくても、やめられない」状態を依存症と呼びますが、本リーフレットでは「行為」に関するそのような状態も含めて「依存症」と表現しています。

原因は?

人は、不安や緊張を和らげたり、嫌なことを忘れたりするために、ある特定の行為をすることがあります。
それを繰り返しているうちに特定の行動をコントロールする脳の機能が弱くなり、自分の意思ではやめられない状態になってしまいます。

なりやすい人はいるの?

いろいろな病気と同じように、誰でもなる可能性があります。
「根性がない」とか「意志が弱い」からではありません。

どんなことが起きるの?

飲酒や薬物使用、ギャンブルなどの行為を優先し、他の活動がおろそかになっていきます。
その結果、自分や家族の健全な社会生活に悪影響を及ぼす可能性があります。

悪影響の例
●睡眠や食事がおろそかになる。
●嘘をついて、家族との関係を悪化させる。
●仕事や学校を休みがちになる。
●隠れて借金をしたり、お金を工面するために手段を選ばなくなる。

なおるの?

様々な助けや理解により、「飲酒や薬物使用、ギャンブルなどに頼らない生き方」をしていくことができます。
依存症は回復が十分可能な病気です。そのためには、しっかりと対応することが大切です。